- 村上 治彦
- 一級建築士事務所 村上建築設計室 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
ただ、地下1階を事務所に使っているので居住スペースは16坪。
写真の和室は、LDK以外の唯一の居室です。
ですので、寝る場所となり、
お風呂上りのリラックススペースとなり、
時に子どもの遊び場となり…。
何でも転用できる柔軟性があります。
障子の先は地下への吹き抜けがあり、
その先に街(道路)があります。
和室は3畳ちょっとの小さい空間。
よく「吹き抜けがもったいないのでは?」
と言われることがあります。
でも、この吹き抜けがなかったら、
あまりに道路と近すぎて、
1日中障子を閉めっぱなしの気がします。
障子が閉まっていても、
風呂上りに下着姿でいるには居心地が悪い。
吹き抜けと2段階のスクリーン(窓と障子)が、
街との距離を調節してくれているのです。
数字的には床が大きくなっても、
感覚的に狭くなるのでは意味がない。
狭いからこそ生きてくる吹き抜けです。