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長くひきこもり当事者やご家族、支援組織に関わってこられた竹中哲夫さんが、著書『ひきこもり支援論』(明石書店)の中で、「ひきこもる人は何につまずくのか」を書いておられるので、ご紹介しておきたい。これらのつまづきは、ほとんどがキャリア形成に関わる課題である。
■ひきこもる人は何につまずくのか?
(1)自分像の変容・身体像の変容――自分とは何か、あれこれ自分の欠陥を探して悩みつまずく。自己の性格・容姿・能力などを非常に気にしている人もいる。
(2)価値観の変容・新しい価値観との同化の困難。年齢の近い他者との一体感のない不安ととまどい(自分は周りと異なっているのではないか)。
(3)友人関係において、孤立に対する不安と親しくなることへの不安と戸惑い。親しさを維持しようとしてかえって不安が高まる。
(4)青年期には、何かを選択しなければならない場面に遭遇することが多くなる。しかし、選択するには別の何かを捨てなければならないということに納得できない(受け入れられない)。そのため、選択できない葛藤状態に陥り、苦悩する。
(5)一度は社会に出るが職業上の諸困難に遭遇し、職業不適応、職場不適応状態となる。
(6)一度は社会に出るが対人関係上の諸困難に遭遇し、対人関係処理に破綻をきたす。恋愛・結婚の関係に困難をきたす場合もある(職業上の困難に伴い、対人関係・恋愛関係が破綻することもある)
(7)さらに現代日本社会が若者を受け入れる器を狭めつつあること、選択の機会を縮小しつつあることが、何かを選択しなければならないのに選択する機会がないという状態を生み出している。特に、社会に関わろうとしても適当な就職先がないことなどが若者の無力感を深める。(後略)
※竹中哲夫著書『ひきこもり支援論』(明石書店)より
※続きのコラム「ひきこもり、何につまずくか? <2>」もご覧ください。
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