家具の製作時には様々な箇所で、 部材同士の接合が行われます。 その時に適切な組み手を使って接合していくのですが、 接着糊も併用します。 ただ、現代の接着糊は強度も良く、耐久性もあるのですが、 それに頼ってばかりではいけません。 壊れないからといって、糊でくっつけているようでは先の事が心配です。 正確なホゾ組の加工をしたり接着面積を増やすなどして、 工夫を凝らして部材同士の接合強度を増し、 糊はそのあとおしをする位と考えて作業するのが望ましいと思います。 このような加工には、ある程度の技術が必要ですが、 日常の作業を丁寧に繰り返すことで手に入れられるものだと思いますので、 組加工の技術を向上し、正しい接合ができるように練習すべきだとおもっています。
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このコラムの執筆専門家
- 渡邊 謙一郎
- (インテリアデザイナー)
- 株式会社スタンダードトレード 代表取締役 社長
結果として長く残るような家具をつくっていきたい
目黒区五本木にオリジナルの定番商品を販売するショップ、横浜には自社工場を構え、個人住宅用の特注家具を中心に、質のいい材料を選び、長く使えるようなシンプルで雰囲気のある家具を手がけています。また、店舗、事務所、住宅のリフォームも対応可能です。