無骨で表情豊かな、鉄の構造体に支えられた心地よさ - 鉄骨住宅 - 専門家プロファイル

小形 徹
小形 徹 * 小形 祐美子 +プロスペクトコッテージ 代表
建築家

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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無骨で表情豊かな、鉄の構造体に支えられた心地よさ

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< 無骨で表情豊かな、鉄の構造体に支えられた心地よさ >

 

重量鉄骨造で建てられたこの住まいには、鉄の鋼管による柱が6本あり、

それらをつなぐ大きな鉄骨の梁とあわせて室内に露出している。

天井も構造体の一部であるデッキプレートそのままだ。

柱と梁は「ガンメタ」色で塗装され、あたかも鉄の黒皮のような雰囲気を醸し出している。

 

それらが部屋の四周を巡り、部屋の大きさや方向性を示す。

そんな無骨な構造体に囲まれた暮らし。

暮らしと共に構造がある、とはどういうことだろう。

 

建主から我々に出されたテーマは「Think Different」だった。

1997年のアップル・コンピューターのためのスローガンと聞いた。

 

暮らしとは何なのだろうか?

そんなことを建主と我々で常に問い合いながら、この住まいは竣工した。

 

外からは、まさか中にこんな太くて黒い鉄骨が現しになっているとは思えない。

しかし、中から見ると、外壁はあくまで表皮、つまり皮であり、骨太な柱と梁こそが、

暮らしを守ってくれている屋台骨であることを認識できるのだ。

そして、時々それはどこか優しく穏やかな表情を見せる。

 

無骨でありながら、表情豊かな鉄の構造体に支えられた<心地よさ>こそ、

建主が求めていたものなのかもしれない。

 

 

品川区T邸 / 重量鉄骨造 / 3階建て

設計・監理:小形 徹 * 小形 祐美子 プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所

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