グローバルな視点と神話 - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

小野寺 永吏
宮城県
ファイナンシャルプランナー、ライター

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

グローバルな視点と神話

- good

  1. マネー
  2. お金と資産の運用
  3. 資産運用・管理

今日は、東北学院大学の今年の初授業。

うっすらと雪に覆われた大学の構内は静かで、きれいでした。

昨年9月より、東北学院大学経済学部の

「ファイナンシャル・プランナー講座」の非常勤講師をしています。

3級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格取得を目指す講座です。

 

講義では、株式投資の投資指標などについて話したのですが、

偶然、今日(1月7日)の日経新聞に『「割安」日本株 海外勢買い』という見出しで、

世界の主要株価指数のPER、PBRの記事がありました。

PBR(株価純資産倍率)は、日経平均1.2倍、米ダウ2.9倍、中国・上海総合3.0倍

PER(株価収益率)は、日経平均16倍、米ダウ15倍、中国・上海総合は17倍など、

株価指標の比較の表が載っていました。

PER(株価収益率)は「株価が1株あたり純利益の何倍」か、

PBR(株価純資産倍率)は「株価が1株あたり純資産の何倍」かを見る指標です。

PBR、つまり資産からみると確かに日経平均は比較上、割安な水準。

ただし、PERつまり、利益との関係でみると、割安感はないということですね。

 

思い出すのは、バブル時代。

当時、日本は持ち合いがある(流通株数が少ない)ので、

海外よりPERは高くて当たり前と言われましたが、

年月を経て、グローバルな水準に収れんされてきました。

東証1部上場の投資部門別売買状況の

委託取引の約6割が海外投資家ということを考えると、

日本の相場であってもグローバルな水準というのは無視できないと感じます。

 

「日本のPERは高くてもよい」、

「日本の土地は下がらない」という神話は崩れ去りましたが、

「国内で約95%消化できているから大丈夫」という

日本国債の神話はどうでしょうか?

このコラムに類似したコラム

「グローバル国債ファンド」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2024/03/14 14:49)

買った時の書類は大事に保管しましょう 上津原 章 - ファイナンシャルプランナー(2024/02/29 19:13)

「資金流入が拡大する先進国国債ファンド」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2022/09/15 15:19)

「存在感が高まるESG国債」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2021/11/11 16:26)

【講師】10月9日のセミナーのアンケート 大泉 稔 - 研究員(2021/11/04 08:18)