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嫌な取引先担当者の話

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験
 私がまだシステム開発の現場にいた頃、とても嫌な取引先の担当者に出会ったことがあります。
 一流大学出身で出世意欲は旺盛、いつも上から目線、何か手柄になりそうなことはことごとく自分が関与したと言い、不備があればすべて作業を請け負っている私たちの責任にしてしまう、ドラマに出てきそうな典型的な嫌な奴でした。私たちは“あんな奴はいつかバチが当たる”などと悪態をついていましたが、当時の我々の上司は“エリートで出世する人だから取り入っておけ”などと言っていて、担当者の人間性と上司のセンスの無さを嘆き、とても“やる気”を失っていました。
 そんなある日、その担当者が別部署へ異動することとなりました。当然我々は大喜びでしたが、帰り道の電車で何やらエキサイトして上司の不満を言っている集団に出くわします。何気なく聞こえてきた固有名詞から、私たちの担当だった人の異動先の部下だとわかりました。その当時は“やっぱり嫌われる奴はどこへ行っても嫌われる”などと単純に思っていましたが、今、人事の立場で考えてみると、この様なことは個人のキャラクターが組織のモチベーションを下げてしまう典型例で、このような人物の扱いは、人の“やる気”にとってとても重要な要素だということです。

 この話は後日談があります。その人はその後あまり間をおかず、今度は地方へ異動になりました。どうも左遷に近いものだったようで、それからしばらくして管理職として戻ってきましたが、以前の嫌な部分は随分緩和され、ほどほどの出世の中でうまくやっているようです。これは見る人がきちんと見ていて適切に対応し、良い方向に改善した一例だと思います。ともすれば組織から排除したくなるような人物でも、その活かし方を考えることの大切さを痛感した一件でした。

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