
- 大江 亜里朱
- 大江ありす行政書士事務所
- 行政書士
対象:会社設立
Q会社設立時に用意する資本金とは何ですか?
「資本金」ってイマイチよくわかりませんという方は本当に多いです。当事務所に会社を設立したいとご相談にいらっしゃるお客さんの中でも三番目に多い質問です。
資本金は、会社を設立するときに、会社の活動のために用意する元手のお金のことです。基本的に、資本金が多いほどそれだけ業務に使えるお金がたくさんある、規模の大きな会社といえます。
通常は資本金を銀行口座に入れて管理します。ただし、設立登記完了しないと会社の銀行口座は作れませんから、会社を設立するときは個人の口座に資本金の金額を振り込み、その後、会社名義の銀行口座を作りそこで管理します。会社の活動に従って、活動費(経費)でこの資本金が使われます。会社のお金はその後の事業での収入と経費(コスト)の差で増えたり減ったりします。つまり、資本金ははじめに用意されたお金であって、その後もいつもある金という訳ではありません。資本金額を常に銀行口座にキープしておく必要もありません。
なお、会社法の施行により、株式会社の資本金は1000万円以上でなくてはならないという規制がなくなったため、現在では資本金1円から会社を設立することができます。
その2 へ続く