保証人と連帯保証人と連帯債務者

保証人と連帯保証人の違いとは？
連帯保証人と連帯債務者の違いとは？

最近このようなご質問をいただきました。
確かにわかりにくいです。


（１）保証人
保証人は、主たる債務者（仮にＡさん）がローン等の返済をしないとき、
請求を受ければＡさんに代わって返済をする人という位置付けです。

でも保証人には、債権者（貸してる人）に対して
先にＡさんにちゃんと請求してくれと言える権利があります。
また、Ａさんが経済的に自立しているなら、Ａさんの財産を押さえてくれと
言える権利もあります。


（２）連帯保証人
連帯保証人は、単なる保証人とは明らかに異なります。
Ａさんが返済をしなくなったときに債権者から請求がきます。
この時に、保証人のように支払いの拒絶はできません。
連帯保証人は、債務を第３者として保証しているのではなく、
当事者として債務を背負っているという位置づけです。
つまり、Ａさんの借金ではなく、Ａさんと一緒に借金をしているのです。

よく、夫婦が収入合算などで住宅ローンを組むケースでは、
ご主人様が主債務者で、奥様が連帯保証人になります。
実はこのケース、連帯保証人は住宅ローン減税を受けられません。
なので、連帯保証人であると同時に連帯債務者になる為に、
ペアローン等を利用することが多いです。
これは、１本のローンではなく、夫婦別々にローンを組む方法です。
こうすれば、お互いが連帯保証人×連帯債務者になるので、
どちらも住宅ローン減税を受けることができるようになります。


（３）連帯債務者
これは、連帯保証人になる事が前提なのが一般的です。
その上で、上記（２）のように連帯債務者になるかどうか分かれます。
通常の銀行ローンでは、収入合算だけでは連帯債務になりませんが、
住宅金融支援機構のフラット３５なら連帯保証人、兼、連帯債務者になります。
このように、金融機関やローンの組み方によって連帯債務者になれる条件が
異なってきますので、事前に十分確認することが重要です。
もちろん、連帯債務者になれば住宅ローン減税は受けられます。


以上、簡単に書いたつもりですが、
これでも難しく感じる部分はあるのではと思います。
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