- 宮原 謙治
- 霧島住宅株式会社
- 工務店
対象:住宅設計・構造
平和な家庭は家族間の信頼によって成り立ちます。その信頼はお互いの立場を尊重することです。相手を尊重することは、相手の立場を理解することですから、こちらの心に余裕がなければできないことです。
心の余裕は、豊かな人間性によるものですから、住環境も、知性・感性、情緒が豊かになる条件を仕組まなければなりません。とくに相手に対して心を使ったり、配ったりしなければならない仕組みも必要です。無神経な生活は人格を退化させます。
気配りできない人間は、よい人間関係をつくることはできず、不幸を招くことになります。
二世帯住宅・三世代同居住宅は、干渉したり、干渉されることは避けたいが、相手に対する思いやりや気配りはおおいに必要です。
二世帯生活は同一敷地内に計画されますから、相方の条件が同等にゆくことが難しく、どちらかにデメリットが生じます。そこで、相方の立場を理解し合って、適切なメリット、デメリットの配分をしまければなりません。
若者達には若者としての生活環境が必要です。老人には老人に適した生活環境を与えるべきです。(続く)