リーダー研修 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松山 淳
アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
東京都
経営コンサルタント
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リーダー研修

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リーダー研修

リーダー研修の事例

過日、某組織のリーダー研修を受託した。

対象は主任から課長クラスの中間管理職が中心で、参加者は約20名であった。

期間は1.5日ということで、時間的にも余裕がある。

「リーダーシップ」をメイン・テーマとして「自己理解」「モチベーション」「チーム・ビルディング」をサブ・テーマに設定した。

私は、人を率いるリーダーは、「自己理解」つまり「自分をよりよく知る」ことが非常に重要だと考えている。

自分を知ることは、他人を知ることであり、人間関係を知ることである。「リーダーシップとは自己を知ることに始まり、自己を知ることに終わる」が私の持論である。

 

ダイアローグ・ワーク

そこで、1日目は性格テストとして広く知られている「エゴグラム」(TEG2 東京大学医学部心療内科TEG研究会 編 金子書房)を受けていただき自己分析の時間をとった。その結果を元にして、1対1で自身の性格について自己開示していただいた。

私は1対1での対話を研修では大切にする。それを「ダイアローグ・ワーク」と呼んでいる。複数人でのディスカッションも、もちろん大切であるが、討議形式だと、話の上手な人や自己主張の強い人が喋ってばかりいて、話合いに参加しない人がどうしても出てくる。結果、参画意欲が薄れ、研修の効果が落ちる。

それを防ぐためにも「ダイアローグ・ワーク」によって、必ず「自分が語る」時間をつくるようにし参画意識を高めてもらっている。

1対1で相手をかえていきながら同じ組織に所属する様々な人と、部署を越えて自分のことを開示していくことは、自己理解はもちろんだが、あまり話たことのなかった別部署の人の性格を知り組織内のコミュニケーションの流れをよくする効果もある。また、限定的ではあるが、傾聴力を高めるトレーニングにもなる。

1時間ノンストップで対話をしてもらうが、皆さん、かなり疲れることになるものの、今回も、ワイワイガヤガヤと「場」は活性化されていた。

 

自己のリーダーシップ・スタイルの明確化

2日目は「リーダーシップ」「モチベーション」「チーム・ビルディング」について基本的なことを講義した。各テーマの講義を終え、集団討議の時間を設ける。そして、課題を設定しグループごとに皆さんの前でグループ毎に発表してもらった。

つまり、「講義」→「ディスカッション」→「発表」と、このパターンをくり返した。

そして、最終的なゴールとして自分自身のリーダーシップ・スタイルは何かを言語化してもらい、これは個人発表とした。

最後の個人発表では自分自身の長所を認識しつつ、短所をしっかり開示される方が多く見られ、とてもひきしまった場となった。当然のことであるが、自分の発表とともに他人がリーダーシップについてどう考えているのか知り理解することが、自身のリーダーとしての器を大きくしてくれる。

 

所感

研修の始まる前にグループ分けをした。同じ部署の人は一緒にならないで下さいと条件を提示したが、その場の力学に私は任せるタイプで、時にまごつくが、今回は、5分もかからずきれにグループわけがなされた。こういった時に、組織風土が出るので面白い。今回は、類は友を呼ぶで、役職や年齢こそ違えども、同じ似たタイプの人が同じグループになったと感じた。

その中に、比較的「おとなしい」感じの人たちが集まったグループがあった。発言を促してもあまり自ら手をあげることはなかったが、2日目の途中から大きな変化が見られた。グループ発表の時に、他グループをおしのけて1番で発表するようになった。その変化には、同僚の人たちも驚いていたようであり、私もひとつの成果が目にみえてわかり、嬉しくなった。

リーダー研修を終え、みなさん、その後の予定があったようで、職場へと急いで戻っていったが、お二人ほど残って簡単な質問を受け、答えた。その中で、「いろいろな研修を受けてきたけれど、今日の研修が一番ためになって面白かった」と賛辞をいただいた。手前みそではあるが、こうした時にはなんとも言えない達成感や喜びがからだに満ち、感動屋の私としては、涙がこぼれそうになる。

個別セッションでリーダーならではの辛さや苦しみをたくさん聴いているので、組織でリーダーを務める皆さんの自己成長をこれからも微力ながら支援していきたいと、決意を新たにした。


【自律型リーダーを育成するリーダー研修】 

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