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巻口 成憲
リズム株式会社 専務取締役
東京都
不動産投資アドバイザー

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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みなさん、こんにちは。リヴァックスの巻口です。

本日は投資戦略についてお話していきます。

さて、よく耳にするこの「戦略」とはいったいなんでしょうか。

なんでも戦略という言葉をつけてごまかしてしまっているケースは

どこでも良く見受けられます。わけもわからず使うことはちょっと

スマートではありません。

戦略とは、わかりやすくいえば、「何を捨てて何を得るかという選択」

であるといえるでしょう。投下できる資源は誰しも限られています。

無限の資源を無限に投資することができるのであれば、何も悩む

必要はないわけです。限られた資源(時間・お金・知識)のなかで、

どのように最大化問題を解決するかというのが重要で、そのために

何を優先して資源を配分していくのか方針をたてていくことが戦略

をたてるということなのです。

 

それでは投資戦略となった場合にどのような取捨選択があるのか

を検討していきましょう。何を得るかというのは実は簡単です。

少ないリターンより多いリターンということに尽きるからです。

重要なのは何を捨てるかという点なのです。時間なのか、リターン

なのか。安定性なのか流動性なのか。

リターンを捨てて安全性をとっているケースとは何でしょうか。これは

普通預金ということです。定期でも同じでしょう。増えなくてもいいと

リターンを捨てているわけです。

では、時間を捨てているというのはどういうケースでしょうか。

デイトレーダーなどはその最たる事例でしょう。自分の時間資源を

フルに使って頻繁に売り買いをしているということは時間の効率性と

いうリターンを捨てているわけです。

 

以前、ライフプランのコラムで、投資目的に応じた投資方法を選ぶ

必要があるというお話しをしたと思います。これまでの話しで、目的

ごとに投資戦略、つまり何を捨てるのかというのは決まってくるという

のはもうご理解いただけることでしょう。

目的が、「非常時の備え」だとすれば、リターンの効率は捨てることが

できます。わかりやすい例は保険ですね。死亡保険、医療保険の

選択では、利回り期待へのプライオリティは低いでしょう。

目的が、「老後の貯え」であればどうでしょう。当然、流動性を

捨てて、安定性を取っていくという判断になるはずです。

重要なのはどのような目的の組み合わせをつくるかということ

です。

資産形成において、「非常時の備え」だけしか想定していない

場合は戦略としては片手落ちでしょう。「老後の貯え」だけでも

同じことです。一番問題なのはとにかく金額を拡大するという

を目的にしてしまうケースです。これでは戦略の立てようが

ありません。何を捨てるかということが決まらないからです。

損切ルールや逆張りなどは戦略とはいえません。これは単なる

テクニックです。

もう少し俯瞰的な観点で資産形成全体をとらえることが投資戦略

ということといえます。

さて、皆さんはどのような目的をもって投資をおこなっていますか?

次回はまた不動産についてお話していきましょう。

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