心の声を聴く - ビジネスコーチング - 専門家プロファイル

松脇 美千江
ベストライフ・コーチング 代表
熊本県
パーソナルコーチ

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閲覧数順 2024年04月16日更新

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心の声を聴く

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「聴く」ということに関して、今でもとても心に残っている
エピソードがあります。


それは、鈴木義幸さんの『ほめる技術』に掲載されている
お話です。


簡単に要約すると、次のようになります。


「鈴木さんが女子刑務所でカウセリングをすることになった。

出会った女性は、今までの父親からの虐待や、母親の心ない言葉、
夫の暴力などで、“こんなにも人の心は感情でゆがむものか”と
思える表情をしていた。

南部なまりの強い英語だったので、鈴木さんはひたすら聴いて、
“そうだったのですね。”と受けとめて、うなづくしかなかった。

15回目のセッションが終わり、日本に帰国することになった。

彼女からもらった手紙にはこう書いてあった。

“あなたは、私を一人の人間としてカウントしてくれました。
 ありがとう。“   」



彼女にとって一人の人間として扱かってくれたのは、
鈴木さんが初めてだったのかもしれません。


鈴木さんが、彼女の言葉のどんなひとつも聴き逃すまいという想いで
ひたすら聴いていた風景。


自分の話を、初めて本当に聴いてくれる人が目の前に現れ、
受け入れられている安心感を感じながら、
過去のつらい出来事を少しずつ話す女性の心境。


そして、別れの時に、鈴木さんが心から聴いてくれた
ことに感謝し、手紙を綴った彼女の気持ち。



このエピソードを思い出す度に、聴くということが
人に存在の承認を与える、なんて素晴らしいことなんだと思わされます。




おざなりに「聞く=hear 聞こえてくるのをただ聞く」のではなく、

「聴く=listen 耳を傾け、言葉以上のものを聴きとる」ことで、

いろんな心の変化を、話す人にも、聴いている人にも
与えることを、この話は思い出させてくれます。


彼女は、鈴木さんが話を聴いてくれたことで、希望を持て、
生きてみようと思えたのではないでしょうか。



 初心に戻る


コーチとして、「聴く」がちゃんとできているか
自分を無にできているか


ときどき自分を振り返っています。

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