- 白木 麗弥
- ハミングバード法律事務所 弁護士
- 東京都
- 弁護士
対象:労働問題・仕事の法律
自分の仕事の直接の出口、そして最終的な目的、出口はどこなのか?を知ることも重要です。最終的な出口が新入社員の頃はわかりにくいこともありますが、自分の見える範囲で自分の仕事が全体の流れの中でどのような位置づけにあるかを把握しておくことは、とても重要です。
また、同じポジションにいたとしても求められる能力が変化することがあることにも注意が必要です。後ほど優先順位の項でも説明しようと思いますが、今は仕事の上でどのタイミングなのかということも把握するといいでしょう。
まるで鳥が空から地上を見るような俯瞰的な視点と自分の手元を確実にする視点とを合わせて持つこと、これがポジションを知る上で重要なポイントです。
相手を知れ!
社会人になるにあたり、「上司や先輩とうまくやっていけるだろうか?」と不安に思う人も少なくないと思います。世の中には様々な人がいます。そして人間であれば相性はかならずあるものです。私も実際経験がありますが、相性のいい相手ばかりが上司になってくれるわけではありません。そして、社会人ともなれば残念ながら自分に好意を持ってくれる人とばかり話をしていればいいわけでもありません。
弁護士の場合、交渉相手は自分に対して好意を持ってくれることは少ない場合が多いです。しかし、そんな相手友次分に有利な条件を引き出さなければなりません。
さて、そんなとき、私たちはどうするかというと、先ずは相手を知ろうとします。そして、相手に対する情報収集で一番手っとり早くかつ効率的な方法は、相手との対話です。
会話をしよう
相手を知るための会話で一番大事なことは「話しすぎないこと」です。もちろん自分自身もある程度は話さなければ、なかなか会話は成立しないもの。しかし、実は相づちを打つだけでもそれなりに会話は成立するのです。そして、相手が話したいと思うことを知りたいという姿勢を積極的に示してみましょう。相手が乗り気で会話できる雰囲気をあなたが積極的に作るのです。
(1)この人は何に興味を持っているのだろう?喜んでしゃべるのはどんなテーマだろう?
(2)この人が得意だと思っているのはどんなことだろう?
(3)この人が苦手だと思っているのはどんなことだろう?
(4)この人はどのように会話をはこんでいるだろう?理屈型?直感型?
(5)この人は話をするときにどんなジェスチャーや表情をするだろう?(話すときの表情には性格が出ることが多いです。)
人間的なバックグラウンドに関してはこんなところを気にしながら会話をします。難しく思われるかもしれませんが、段々直感的にこういったことをつかみとることができるようになります。
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