- 小野寺 永吏
- 宮城県
- ファイナンシャルプランナー、ライター
対象:お金と資産の運用
さて、アイルランド、ポルトガルの国債が売り込まれるなど、
欧州の財政不安が再燃ですね。
この原因になったのが、10月末のEU首脳会議。
欧州版IMF(国際通貨基金)の創設で基本合意したものの、
ドイツ案は、「加盟国に支援はするけど、お金を返せなくなったら、
国債を持っている人にも負担してもらうからね」というもの。
これが中途半端な形で伝わり、
投資家が「それはカンベン~」と売りに回ったのですね。
欧州危機でとかく悪者にされがちなドイツ・メルケル首相。
でも、ドイツ人の気持ちを思うとわからなくもない。
というのも、先日、知人が来日したドイツ人のご夫婦を
浅草や銀座に案内したそうです。
ドイツ人のご夫婦、お土産やさんを見ても、一向に財布を開かず。
結局、買ったのは絵葉書数枚という財布のひもの固さに、知人も感心しきり。
家計も、財政も、ムダづかいしないドイツ人にしたら、
なんで他国の放漫財政やどこぞの投資家のために、
きちんとやっているわれわれの税金が使われるの!ってことでしょう。
経済を動かしているのは、結局のところ
非常に人間くさい感情かもしれませんね。
「アリとキリギリス」が一緒の通貨圏というユーロ。
不安要因は払拭しきれないですよね。
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