・白内障
実は私は30歳後半にして緑内症と診断され点眼治療をしています。正常な眼圧ですが近視の度数が強いのが原因だそうです。この症状は治らないので、現状を維持し生涯上手く付き合っていかなければなりません。
一方、白内障になる方はお年寄りに多く手術で治る疾病ですが、光るものや眩しさに弱いので、室内の床や壁のコントラスト(反射具合)に注意が必要です。
最近は住宅内にも店舗のようなガラス貼りの内装が用いられるようになったので、お年寄りが同居されてる場合は注意を促す目印などを取り付ける必要があります。
・脱水症状
車で長距離を走るとき、水分を控えてトイレに行かなくて済むようにするのと同じで、車いす使用者や寝たきりの方は普段から水を飲まなくなり、命に関わる脱水症状になる恐れがあります。
それを防ぐには快適な排泄環境を整備することが必要であり、安心してトイレに何度も行けるようにすることが重要です。
中越地震では、仮設トイレの慢性の混み具合から女性やお年寄りの方が水分の摂取を控えはじめて血がドロドロ状態になり命を落とされた方が多数いらっしゃいました。非常に残念なことです。
寝たきりの方は汗をかきにくい分、ノドの乾きを感じにくいので、介助者が工夫して水分補給されると良いでしょう。各地のお茶を召し上がっていただき、味を楽しんでいただいた事例もあります。
次回3/26は尿失禁についてお送りいたします。
このコラムの執筆専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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