経営者さんに言いたかった事

おつかれさまです!

私はこれまで全国の多くの場所で、講演や研修をさせていただきましたが、そのあとで感想のメールやお手紙をいただくことがあります。

これから時々、そんな皆さんからのご意見や反響をご紹介したいと思っています。

まずは先月、東京のロイヤルパークホテルにて開かれた 「東京都中小企業団体中央会」 の 『経営トップセミナー』 からです。

この日の私の演題は　「この時代の人材育成に大切な事」。

大きな会場で、人生経験も会社経営のご実績も大先輩であられる社長さんたちを前に、「人を育てる事」について語るのは、本当に勇気のいる事でした。

けれどこちらも、接客現場、ホスピタリティの現場での仕事は20数年。　この間には、サービス現場のスタッフたちの現状を、裏も表も、いい事も悪い事も、イヤというほど見てきています。

今、企業のトップの方々に何が求められているのかを、ストレートな言葉で伝えさせていただきました。

やはりその晩以降、 参加された経営者さんからのメールを いくつかいただきました。

反論が来るのを覚悟してたの私に届いた感想のほとんどは、「耳が痛いが、気がついた」 というお言葉でした。

「仕組みのないところに、結果は出ない」

「職場環境が一流か二流かで、その会社のサービスの質が一流か二流かが決まる」

「清潔感のある、きちんとした身だしなみをしなさい」 と言っておいて、更衣室にも、廊下にも「姿見」一つ無い。　靴箱も、ハンガーも全然足りてない。　身動きも出来ないほどに狭いロッカー室。

いつも秩序なく散らかった備品の在庫棚。　立ったまま賄を食べているスタッフたち。　挨拶もない上司。

バックヤードの汚い会社に、成功店はひとつもありませんでした。

「もっとプロらしい、誇りを持った仕事をしろ」　と言っておいて　「やってる事と、言ってる事が違っていませんか?」

スタッフたちにいい仕事をさせたいと思ったら、まずはその土台作りからです。　それが出来るのはトップしかいません。

逆に言えば、トップがスタッフの健全な職場環境にきちんと目を向ければ、それが良き 「人材育成」 の第一歩となるのです。