栄養と薬膳でカラダも元気Part1 肩こり - 野菜・オーガニック料理 - 専門家プロファイル

廣瀬 ちえ
CHIE'S KITCHEN 代表
愛知県
料理講師

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:料理・クッキング

宮代 眞弓
(料理講師)
黄 惠子
(料理講師)

閲覧数順 2024年04月22日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

栄養と薬膳でカラダも元気Part1 肩こり

- good

  1. 趣味・教養
  2. 料理・クッキング
  3. 野菜・オーガニック料理

栄養と薬膳でカラダも元気Part1 肩こり

 今や、なったことがない人の方が少ないと言われる「肩こり」。特に日本人は外国人に比べ肩こりになりやすい傾向があるようです。これは元々の体格の違いや、勤勉で几帳面な性格からストレスを抱えやすいことなどが原因であると考えられます。これらがストレスとなり、自律神経などに影響を与えた結果、肩こりという不快な症状となって現れるのです。

 ●肩こり危険度チェック

□新聞や雑誌などを床に置いてあぐらを書いて読んでいる。

□椅子に腰かける時は、浅く座り背もたれに寄りかかっている。

□前かがみで車の運転をしている。

□バックや手荷物をいつも同じ方で持っている。

□携帯や電話の受話器を肩と青にはさんで会話することが多い。

□運動不足である。

□仕事は単純作業である。

□まくらの高さがあっていない。

□性格は几帳面である。

□食べ物に好き嫌いが多い

□コンビニ弁当、レトルト食品、インスタント食品を毎日食べている

何個チェックがつきましたか?

チェックの数が多い人は、肩こりの可能性が高くなります。では、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?

 

●肩こりの予防・改善ポイント

1.習慣や癖を見直し、正しい姿勢を身につける。

あぐら・横座り・椅子に浅く腰かけ・背もたれに寄り掛かかる・いつも同じ方で荷物を持つ・猫背 などは、肩こりを増長します。肩に負担のかからない姿勢を意識することで、肩こりを予防しましょう。

 

2.筋肉を鍛える。

 筋肉が低下すると肩こりになりやすくなります。体操や運動によって筋力をつけ、疲労にくい筋肉にしましょう。また、正しい姿勢を維持するためにも、筋力はとても重要です。

3.ストレスをためない。

 ストレスは交感神経を刺激し、肩こりを引き起こします。アロマテラピーやストレッチなど、自分なりのストレス発散方法を見つけ、日頃からストレスをためないことが大切です。

4.血行をよくする。

 肩こり解消には、筋肉のポンプ効果による血行促進が大切です。マッサージや体操など、日常的に全身の筋肉を動かすように心がけましょう。これらは気分転換にもなるので、精神的にリラックスすることで肩こり予防が期待できます。

5.十分な栄養をとる。

 肩こりに限らず、健康な体を維持するための基本はバランスのとれた食事。肩こりの予防や改善にも、食事はとても重要です。健康な体を維持し、毎日が健やかに過ごせるよう、「少量・多品目・出来る限り手作り料理」を心がけ、日頃から栄養バランスのとれた食事に気を配りましょう。

 

●肩こりに効果的な栄養素

<ビタミンB1>

糖質の代謝に必要なビタミンで、エネルギーを作りだしてくれます。また、疲労物質である乳酸を分解し、筋肉疲労を回復する働きもあります。反対にビタミンB1が不足すると、筋肉や神経がうまく働かなくなります。

多く含まれている食材:玄米、かぶの葉、ごぼう、黒豆、ひじき、のり、ピーナッツ、緑茶

<ビタミンE>

別名「若返りのビタミン」。細胞膜の酸化を防ぎ、老化防止に効果的なビタミンです。また、血液成分である赤血球や血管などを柔らかく保つ働きがあり、この働きによって血行が改善されます。

多く含まれている食材:南瓜・アーモンド・ごま・ビーナッツ・抹茶

<クエン酸>

「こり」の原因でもある疲労物質の乳酸を分解し、疲労回復を促進してくれます。

多く含まれている食材:梅干し、レモン、キウイフルーツ、酢、みかん、ローズヒップ

<マグネシウム>

栄養素が体に役立つよう働くために必要なミネラルです。糖質や脂質の代謝にも関係していて、神経や筋肉が正常に働くために不可欠な栄養素です。精神を安定させてストレスを緩和する働きもあります。

多く含まれる食品:玄米、小麦胚芽、緑黄色野菜、大豆、アボカド、バナナ、いちじく、ナッツ類

<カルシウム>

カルシウムはコラーゲン・マグネシウム・リンとともに骨組織に沈着し、丈夫な骨を作ります。 

●薬膳で肩こり対策

症状別に、以下の3つのタイプに分けて考えます。

<血液不足タイプ>

肩がだるく感じ、マッサージを受けると揉み返しがつらい人は、血液が不足しているために、全身に栄養がまわらず乳酸がたまってしまっている状態です。

顔や爪の色が白っぽい、冷え症、長時間パソコンを使って目が疲れている人などに多いです。

おすすめの食材:米、人参、ほうれん草、小松菜、山芋、じゃが芋、南瓜、キャベツ、カリフラワー、豆類、

ぶどう、ひじき、クコの実、なつめ、プルーン

<血行不良タイプ>

肩が石のように固く、血液が汚れているため血流が悪くなっている状態です。

肌色が暗い、月経痛がひどい、しみ・そばかすが多い、目の下にクマがある、ふくらはぎの静脈が浮き出て見える人に多いです。

おすすめの食材:青梗菜、黒大豆、酢、うこん、紅花

<気の滞りタイプ>

肩がこる、というよりはパンパンに張っている人は、「気がめいる」状態にあります。ストレスにより気が消耗されたり、気の流れが滞ることによって筋肉が固くなっています。ストレスでわき腹が痛む人、考え込みやすい性格の人、月経不順の人に多いです。

おすすめの食材:玉ねぎ、そば、みかん、オレンジ、ジャスミン、らっきょう

 

自分の肩こりタイプを知り、日常的に予防や解消方法を心がけ、不快な肩こりを少しずつ和らげていきましょう!

 

このコラムに類似したコラム

栄養と薬膳でカラダ元気 part2 疲れ目 廣瀬 ちえ - 料理講師(2010/11/22 08:00)

黒(発酵)烏龍茶葉で健康を! 黄 惠子 - 料理講師(2013/05/08 21:32)

尽きない探究心の源は… 高窪 美穂子 - 料理講師(2011/02/23 23:00)

サビ(錆び)ない体づくりをして行くためのポイント!! 廣瀬 ちえ - 料理講師(2010/08/30 14:50)