- 中沢 努
- パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
- 東京都
- コンサルタント・研修講師・講演講師
対象:人材育成
(その1)
理由は不明だが、いつもどこかで誰かが会議をしているという「会議長者」の会社があった。
お気の毒である。
なぜなら、その大半は「会議のための会議」であって本当に意味のある会議は少なかったからである。
(その2)
会社の業績をより正確に評価したいという理由で多数の組織業績指標を設ける会社があった。
お気の毒である。
なぜなら、指標化するための数値入力など指標管理業務が忙しくなり、本来業務の方に手が回らなくなったからである。
(その3)
社員のやる気を引き出したいという理由で職位を乱発した会社があった。
お気の毒である。
なぜなら、タイトルを“自分の実力の現れ”と思い込んだ「勘違い社員」が続出したからである。
イギリスのスコラ哲学者W・オッカムは「必要なしに多くのものを存在させてはならない」(オッカムの剃刀)と言った。
あることを成すのにAとBの2つがあれば大丈夫である場合はそれ以外のCやDを増やしてはならないという意味である。
会議であれ、評価指標であれ、職位であれ、本当に増やす必要があるのであればそれでいい。
しかし、実際は「それが本当に必要なのか?」と深く問う企業は少ない。
増やすのは簡単だが、一度増やしたものを廃止することは難しい。
朝令暮改を良しとしトライ&エラーを繰り返すというやり方もあるにはあるが、いいと思っているのは花火をあげる側だけであり、社員は「またか」と白けていることも多い。
やたらに増やすというのは考えものである。
(中沢努「思考のための習作」から抜粋)
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