せいさつ(088)フッサール現象学的還元/エポケーとマルクス - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

中沢 努
パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
東京都
コンサルタント・研修講師・講演講師
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せいさつ(088)フッサール現象学的還元/エポケーとマルクス

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せいさつ 090~081


今から20年後。
庶民の所得水準は上がっているだろうか?

答えは分からない。
しかし、「上がらない」或いは「下がる」と感じている人は多いだろう。

では、今から20年後の社長のそれはどうだろうか?
上がるか?、下がるか?、イーブンか?

こちらも答えは分からない。
しかし、「上がる」或いは「イーブン」と感じている人は多いだろう。

さて、これを読んでいるあなたも同じように感じていたとしよう。

すなわち、
「庶民の所得は下がる」
「社長の所得は上がる」。

変だと思わないだろうか?

マルクスは「資本家は労働者の労働力の使用価値を手に入れる。しかし労働者には労働力の交換価値しか支払わない」と喝破した。

良し悪しの議論は別にして、まあそれが現実であろう。
「まあ、しかたないさ・・・」が庶民の実感値かもしれない。

しかし、そういう「感じ」に流されていいのだろうか?

ここで、皆さんに提案します。
実感値に敢えて逆らい「変だぞ」という気持ちを持続させてみる』を。

エポケー(判断中止)の始まりです。

フッサールは現象学的還元という思考の方法を提示しました。
現象学的還元とは「自然的態度の一般定立の徹底的変更」のことです。
これをやるためには、自分の眼前の事物をいったんカッコに入れ、それに対する判断を停止させればいい。

だから、「まあ、しかたないさ・・・」をカッコに入れ「それが現実さ」という判断を停止させるのです。
さて、あなたには何が見えてくるでしょうか?

まずはやってみて下さい。

(中沢努「思考のための習作」から抜粋)

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