- 中沢 努
- パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
- 東京都
- コンサルタント・研修講師・講演講師
対象:人材育成
今から20年後。
庶民の所得水準は上がっているだろうか?
答えは分からない。
しかし、「上がらない」或いは「下がる」と感じている人は多いだろう。
では、今から20年後の社長のそれはどうだろうか?
上がるか?、下がるか?、イーブンか?
こちらも答えは分からない。
しかし、「上がる」或いは「イーブン」と感じている人は多いだろう。
さて、これを読んでいるあなたも同じように感じていたとしよう。
すなわち、
「庶民の所得は下がる」
「社長の所得は上がる」。
変だと思わないだろうか?
マルクスは「資本家は労働者の労働力の使用価値を手に入れる。しかし労働者には労働力の交換価値しか支払わない」と喝破した。
良し悪しの議論は別にして、まあそれが現実であろう。
「まあ、しかたないさ・・・」が庶民の実感値かもしれない。
しかし、そういう「感じ」に流されていいのだろうか?
ここで、皆さんに提案します。
『実感値に敢えて逆らい「変だぞ」という気持ちを持続させてみる』を。
エポケー(判断中止)の始まりです。
フッサールは現象学的還元という思考の方法を提示しました。
現象学的還元とは「自然的態度の一般定立の徹底的変更」のことです。
これをやるためには、自分の眼前の事物をいったんカッコに入れ、それに対する判断を停止させればいい。
だから、「まあ、しかたないさ・・・」をカッコに入れ「それが現実さ」という判断を停止させるのです。
さて、あなたには何が見えてくるでしょうか?
まずはやってみて下さい。
(中沢努「思考のための習作」から抜粋)
★研修、講演、コンサルティング・・・承ります★
・メディア掲載、評価口コミ、著書、他 http://www.pensee.co.jp/peculiarity/index.html
・実績と会社概要 http://www.pensee.co.jp/aboutus/index.html
・筆者による資料(総目次)http://www.pensee.co.jp/archive/index.html
最新情報→http://www.facebook.com/PenseeSauvageAndCompany
≪お問い合わせ先≫
パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー(http://www.pensee.co.jp/)
このコラムに類似したコラム
経営幹部なら押さえておきたい社長の視点(4) 本森 幸次 - ファイナンシャルプランナー(2015/01/19 00:00)
経営幹部なら押さえておきたい社長の視点(3) 本森 幸次 - ファイナンシャルプランナー(2015/01/17 00:00)
経営幹部なら押さえておきたい社長の視点(2) 本森 幸次 - ファイナンシャルプランナー(2015/01/15 00:00)
経営幹部なら押さえておきたい社長の視点(1) 本森 幸次 - ファイナンシャルプランナー(2015/01/13 00:00)
社長の考えが浸透しない・・・ 黒澤 森仁 - 組織と仕組みをつくる専門家(2014/03/27 19:00)