●子供部屋と間取り その3 リビング階段がいいの?
「子供が帰ってきたかどうか分からないので、リビングを通って部屋に行く階段をつけたいのですが・・・」という人はとても多いです。
リビングが家族のコミュニケーションの場として機能するなら、その場を介してそれぞれが部屋にいくことはとても自然な流れです。そういった意味でリビング階段が注目されているのは当然かもしれません。
しかし、リビング階段じゃないといけないのか?となると、そうとも言い切れません。どちらかというと前回のコラムでお話したように、「部屋の使い方を子供と約束する」ことのほうがよっぽど大切になります。
例えば、リビングを通らない部屋でも「家に帰って学校の荷物を部屋においたらまずリビングに来て一緒に話をしようね。」と子供と約束をしておけば、上記の問題は
基本的に解決できます。
また、リビング階段を採用するときには、階段とリビングが一体的な空間になるので空調負荷が増え、居心地の悪いリビングになる場合もあります。そうなると逆に部屋にこもってしまう可能性も出てくるわけです。
ですのでリビング階段の場合は家の断熱計画とセットで考えることを忘れないようにしましょう。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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