- 米山 哲夫
- 有限会社家づくり舎ファミリー 代表取締役
- 埼玉県
- 建築家
対象:新築工事・施工
バルコニーの床には雨が浸入しないよう
防水処理がされています。
この防水処理にはどのような物があるか
ご存知ですか?
今、戸建住宅でもっとも多い方法は
FRP防水です。
繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)
の略称で、ガラス繊維とプラスチック系を混合させて
造ります。
船の底などにも使われており、水の浸入を防ぐには
最適な材料です。
10年以上前に使用されていた
モルタル防水と比較しても、
軽量で、耐久性も十分にあります。
当社もFRP防水を採用しており、
2プライという2層のガラス繊維仕様で施工しています。
それでも、家が完成したらご自身でメンテナンスは
行ってください。
簡単です。当たり前の事
1年に一回以上掃除をしてください。
一番危険なのは枯れ葉などの腐食する物です。
FRPが一緒に腐食してしまいますよ。
FRP防水にも寿命があります。保証期間の10年を一つの目安として
施工された、会社にチェックしてもらってください。
状況が良好でも、15年くらいでは再防水工事をお勧めします。
戸建住宅に住む上で、メンテナンスの全くかからない事はありません。
脅かすわけではありませんが、家が完成して10年以降が
家とあなたの『本当の共存』です。
家は手を入れただけ応えてくれます。
メンテナンスの相談が出来る会社に
家づくりをお願いする事をお勧めします。
余談ですが、
欧州・欧米は新築より100年たった家の方が 価値がある
という事をご存知ですか?
日本の家が短命になった理由は、
浅い知識で断熱材を採用した事と
住む人がメンテナンス方法を知らない事
が原因ではないかと思います。
せっかく建てた家がローンより前に終了では悲しいですよね。
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