- 加藤 幸彦
- 一級建築士事務所エス 代表
- 東京都
- 建築家
-
03-3334-3843
対象:新築工事・施工
HOUSE aeroccinoネタのつづきです。
2階リビング、2階玄関とならぶ、もうひとつの特徴が「屋上のウッドデッキ・テラス」。
これも僕の住宅設計における得意ワザのひとつです。
ウッドデッキテラスは、何しろ気持ちがいい。
お施主さんたちは、皆さん喜んでくださいます。
でも、
ただ気分がいい、というだけでなく、
僕の設計するウッドデッキテラスは、ある重要な機能を持たせています。
それは、夏の「遮熱」の効果。
通常、屋根の断熱(遮熱)は、
(1)断熱材による遮熱。
(2)屋根と天井の間に大きめの気積(空気層)をとり、その層の空気を換気する。
..などの方法で行ないます。
しかし、
比較的コンパクトな家、つまり高さを押さえた住宅の設計の場合、往々にして(2)「空気層」を十分にとることが困難になります。
結果、薄い「屋根」と成らざるを得ないことが多い。
つまり、断熱(遮熱)性能の劣った屋根になる可能性が高い。
そこで、ワザ。
その「薄い屋根」の上に「ウッドデッキ」を載せるのです。
もう、お分かりですね。
簾(すだれ)、葦簀(よしず)などを使ったときと同様の効果がもたらされます。
屋根面の過度な温度上昇は押さえられて、単体では断熱性能(遮熱性能)のやや劣る屋根であっても、十分な効果が期待できるのです。
・・
今回のプロジェクトHOUSE aeroccino。
屋上ウッドッデッキテラスの下には、「薄い屋根」「天井の低い居住スペース」があります。
この夏は厳しい暑さでした。
ウッドデッキが無かったら、とてつもない状況になっていましたね。
・・
HOUSE aeroccino。
詳しくは、エスの事例サイトhttp://open-g.net/press、
「HOUSE aeroccino (屋上テラスとリビングが つながる家)」へ。
このコラムの執筆専門家
- 加藤 幸彦
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所エス 代表
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。
建築の価値観が大きく転換しつつある今、社会的価値観とクライアントの個性を同時に重視し、「美しい空間デザイン」がどうあるべきかを常に問いながら設計活動をおこなっています。
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