- 敷浪 一哉
- 有限会社シキナミカズヤ建築研究所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
ペアガラスの隙間にアルゴンガスを入れて断熱性を高めたものや、熱線反射シートなどがあります。
もちろん高い効果を得ることができますよ。これもお金がかかりますので、予算との相談になりますね。
ここで、熱線反射シートについて気をつけなければならないことがあります。
熱線反射シートというのはガラスに貼ることで熱を反射させる役割があるのですが、実はどこに貼るかということで効果が全然違ってくるのです。
このシートはペアガラスの中に貼られていますが、外側のガラスに貼られていた場合、それは外から来る熱を反射させることに大きな力を注ぎます。逆に、内側のガラスに貼られた場合、部屋の中の熱を外に逃がさないという力が強くなります。
わかりますか?
外の熱を反射させるのは夏に、内の熱を反射させるのは冬に有効なのです。北国で使われている高性能サッシに貼られている熱線反射シートは冬に効果を得られるように作られていますので、要注意ですよ。
夏場重視で考えるならガラスは裏返して使いましょう。