テニスプレーヤーは何故打球時に口を歪めるのか? 腸腰筋を使う - 顎関節症治療 - 専門家プロファイル

根岸 春
歯・あご・口腔診療科 れいわ医院 院長
埼玉県
歯科医師

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対象:インプラント・歯科口腔外科

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テニスプレーヤーは何故打球時に口を歪めるのか? 腸腰筋を使う

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世界発のコラム

テニスプレーヤーは何故打球時に口を歪めるのか? 腸腰筋を'使う'とはなにか?

近年、姿勢維持や歩行時等に腸腰筋を使うべき、一流の運動選手は必ず使っていると言われますがこれはどういう事なのでしょうか?これが大事だというだけで、理由は聞いたことがありません。(知っている人がいたら教えてください)
さて、王選手をはじめとする野球選手は打球時に歯を食いしばって力を出すので歯がボロボロになるといわれますが、当人のコメントを聞いたことが無くこれまた可成り怪しい話だと思っております。武道では噛みしめてはいけないのは常識以前でして、そんなことをしたら体がガチガチになって直ぐに負けてしまいます。
さて、ここからが世界初の話です。筋肉の緊張を維持するには他の筋肉の緊張が必要です。つまり、パートナーが要るのです。そしてそのパートナーは意識せずに働き、微妙な力の調整ができて疲れ知らずなのが望ましい。それが歯と口の周りの筋肉なのです。テニスプレーヤーは打球のための筋の力の有効な発現と調整に口周りの筋を使います。だから打球時には口が歪むのです。別の方向から例を引きます。重い物を持つときに噛みしめるのは足腰の筋の緊張を維持するために行います。ただしこちらは馬鹿力は出るかもしれませんが調整が効かず、足腰と歯、顎をテコ的に使いますのでそれぞれに自己破壊力が働きます。
一流の選手や重い物を持つことを仕事としている人は絶対にこのような事は行いません。
上部のパートナーが歯と口周りの筋ならば、下部のパートナーが腸腰筋だと考えられます。腸腰筋の働きについてはあれこれ言われておりますが、単独では体の活動を行うことは出来ません。姿勢維持以外では恐らくパートナーとしての働きをしていると考えられます。
口周りにせよ腸腰筋にせよ、必要なときに裏方として働くのではなく、常に緊張を起こすようになりますと、慢性的なトラブルが生じやすくなります。腸腰筋を鍛えれば良いなどという単純なものではありませんよ。ついでに申し上げますと、高齢者が転ぶのは筋が衰えて足が上がらなくなるからではありません。小学生の理屈は通用しないのです。

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