病気を病態で分類し、細胞や分子レベルへと細分化して、部分で症状を捉える傾向にあります。
救命医療においては、その成果は著しく今の日本の長寿の一因になっています。
しかし、病気を部分で見る閉鎖系機械論的医療では、すべてのカラダの症状や病気が見えるわけではありません。
それは、試験管内や限られた系での閉鎖した関係性で生命を認識しているからに他なりません。
以前にご紹介しましたが、本「混沌から秩序」(イリヤ・プリコジン著)の前書きにこのような一節があります。 その本質を鋭く突いた内容ですので、今回もまたご紹介しましょう。
「宇宙のある部分は機械のように働くであろうが、それは閉じた系であり、閉じた系は物理世界のほんの小さい部分を占めるに過ぎない。
事実、我々にとって興味ある現象の大部分は開いた系である。そこでは、環境との間で、エネルギーや物質の交換が行われる。
生物学的な系や社会学的な系は、確かに開いている。したがって、これらの系を機械論的に理解しようと言う努力は失敗する運命にある」
次回に続く
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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