【自然体なデザイナーヒロココシノの魅力】

最近、以前より懇意にさせて頂いて居た、元商社で活躍され企業コラボレーションで企業改革をされていた、清澤様からお電話を久しぶりに貰いました。この方は、女性としてより人として「企業のポリシーを感じ取る特別な感性」を持っていらっしゃる方として尊敬している方です。本当に一年ぶりぐらいのお電話だったので、お会いする為のアポイントをとり、今在籍されている会社に御邪魔する事になりました。この方は、何時もサプライズを下さる方で、この日も会社名は明かされずに御邪魔する事になったのです。とぼとぼ会社近くまで御伺いしました。何時もように明るく大きな声で「竹間様」と呼んで頂き、企業に御邪魔したらびっくり！！日本を代表するデザイナー「ヒロココシノ」オフィースじゃないですか。会社の場所は、本当に奇遇でした。　何を隠そう私が5年前に事務所を構えようとして一度訪れた物件の隣にオフィースが有るじゃないですか。本当に、何かの「御縁」を清澤様に感じました。

 このブランドは、他界した実母も大好きなブランドで、特に実母は歌舞伎が大好きでしたのでコシノ先生の色使いが好きだったようです。また、母親が生まれたのも大阪・吹田市と言うこともあり、関西出身のコシノ先生に尊敬のまなざしをぶつけていたようです。ヒロココシノ先生も「日本」の伝統を非常に丁寧に作品に取り入れられ、書・絵画・三味線等から水墨画のように「自然なメッセージ」を常にだしておられます。特に2009年からは、このご時世にも関わらずパリコレにも再登場し、「日本文化」を「洋服」に上手くインスパイアさせ躍動的にデザインされて居られます。私は、男性と言う事もあり、先生の作品を着ると言う事は中々出来ませんでした。しかし、Cool　Bizの提案などから刺激を受けていたもので、清澤様と再会できて本当に嬉しい時間でした。オフィースに御伺いして、先生の魂が宿っている空間だと感じ取る事ができました。日本を代表する世界のトップデザイナーではある、ヒロココシノ先生では有りますが、社内に働くどの方の目にも自然に生きる人間の本能のようなまなざしを感じとる事が出来ました。現在、ファッション界もご時世の経済事情とも相まって苦戦している会社が多いと聞いております。しかし、コシノ先生の物作りにおいての拘りは、人間が今忘れている何かを思い起こさせるような物ではないでしょうか？きっと、入念なリサーチ、テキスタイル開発、ディーテールのイメージ追求などが時代にマッチした物へと変化しているのではないでしょうか？清澤様との御時間の中で、コシノ先生のお人柄に惚れられ、色々な分野にバランスよく判断される先生の類稀な感性を感じ取りながら、人間として・・・いや女性としての生き様を尊敬されているともお聞きしました。先生が、この時代をしっかり見つめ、逆に「仕掛けて行く」強さも有るところにも強く惹かれているとのコメントにも企業の強さを感じ取る時間でした。

ヒロココシノ先生は、ホームページにこんな言葉で締めくくられています。「ファッションに携わっている人は、過去を振り向くのではなく常に前を向いている。これからも自分を感じる事を正直に表現して、日本とか海外とかではなく、地球人としてファッションデザイナーでいたい」と仰って居られます。私もファッション業界に入って30年の月日が経ちますが、本当の日本をもう一度原点回帰し、ファッションを楽しみたいと強く感じる時間でした。このような、会社で女性として躍動的に働かれている清澤様にも感激しましたが、ファッションは年代を越え、時代を超え、個人の魂の中で脈々と生きて行く物なのだなぁと実感したので、皆さんもヒロココシノの世界の門を叩いて見ては如何でしょうか？

http://www.k-chi.com/
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