ケンカの一本道~喧嘩に至る道はワンパターン - 夫婦仲問題・性格トラブル - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2024年04月17日更新

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ケンカの一本道~喧嘩に至る道はワンパターン

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恋愛セラピストあづまです。

 

家族問題研究家のジョン・ゴットマン博士によれば、
喧嘩に至る道は、ワンパターンしかない、とのこと。

喧嘩の一本道とは?

喧嘩の一本道とは、 批判 → 防衛 → 見下し だという。

ワンパターンが分かっているなら、この流れに乗らないようにだけ気をつければよいのです。

喧嘩防止策は、大きく分けて、

・批判をしない
・批判されても、防衛をしない
・いかなる場合でも、見下しをしない

ということになります。

喧嘩防止策その1:批判の代わりに苦情を言う

喧嘩防止の第一歩は、批判をしないことです。

まず大前提として、「相手を批判しない」ことと「言いたいことを我慢する」ことは全く違うということを理解しておく必要があります。むしろ、言いた いことをずっと呑み込み続けると、我慢の限界に達したときに「今日こそ言わせてもらうけどね!(ものすごい構えた感じで・・・)」と、流したはずの過去の ことまで言い出すという、悪い態度になってしまいます。

そうではなくて、批判の代わりに「苦情」を言うことが大事なのです。
批判:「あなたは冷たい」「あなたの言動はおかしい」「あなたはだらしない」など、基本的に主語が「あなた」になっているものです。
苦情:「あなたのその態度で、私は傷ついた」「あなたが部屋を散らかすから、私はうんざりした気持ちになっている」など、基本的に主語が「私」になってい て、かつ、できれば自分の「気持ち」を表現しているものです。

喧嘩防止策その2:批判を受けたときに防衛しない

次に、相手から批判を受けたときに、言い訳、防衛に走ると余計に事態を悪化させることを知っておく必要があります。 「おまえ、昨日もまた感情的になったじゃないか。いい加減、大人になれよ。」 と、彼から言われたとします。これは明らかに苦情ではなく、批判ですので、言い方が悪いです。でも、相手の言い方が悪いからと言って、こちらまで口が悪くなっては、相手と同類になってしまいますし、解決もできません。

さらに言うと、
「あなただって、感情的じゃないの。というか、その目がすごく冷たいよね。冷血動物みたい。」
なんて、批判に批判で返すのは、問題外です。そもそも相手の批判と何の関係もない言葉です。

防衛というのは、こういうことです。
「そんなことないよ。冷静に対応していたでしょ?あなたがそういう目で見るから、そう見えるのよ。」
防衛というのは「私は全く悪くない」(つまり相手が悪いと暗に言う)ことです。

当然、防衛された相手(つまり暗に自分が悪いと言われた相手)は、更なる批判を繰り出したくなります。「俺が悪いって言うのか!自分の感情もコント ロールできないやつに言われたくないね!」など。

批判されたときには、一旦は相手の言葉を受け止める必要があります。
「そうなの。あなたから見て、私は感情的に見えたのね。」
そのあとは、その批判が正当か不当かを判断します。


正当なら、勇気を出して認めます。
「確かに、そうだったかもしれない。」
その後、「改善したい」か「いっぱいいっぱいなので、今は無理」かどちらかを言明します。
改善:「私も、態度が悪かったよね。直すように努力するね。」
無理:「確かに態度が悪かったかもしれないけど、あんな状況になってしまったら、
感情的にならないのは、今の私には無理。私を追い詰めないように、
あなたにも協力してほしい。」
こういう言い方なら、その後相手も優しい言葉を出せます。喧嘩は止まります。

不当なら、キッパリと否定します。
「私は、そうは思わないよ。あのときは、必要なことをちゃんと言葉にして伝えました。
腹が立っていたのは事実だけど、そう言葉で伝えたし、当たったり、責めたりはしていません。」
不当な批判を否定するときには、あくまで「私の考え」という立場で言うことが大事です。
「私はそうは思わない」(←私の意見)という言い方と「それは違う」(←普遍的事実)という言い方には大きな違いがあることを、よく理解しておく必要があ ります。
大事なことは、あくまで「私の意見はこうだ」と主張することであって、相手を説得することではないということです。相手の意見が相変わらず「やっぱりお前 は感情的だ」であっても、それを変えようとしないことが大事です。

 

以下の項目については、元のコラムケンカの一本道~喧嘩に至る道はワンパターンをご参照下さい。

自分と相手の意見が違っている状態に耐えられる「自己信頼」が大事

喧嘩防止策その3:いかなる時にも相手を見下さない

苦情を言い合えれば、喧嘩は必要ない

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