- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
夫をどこまで信用できるか?
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2009-10-22 06:11
彼女とは学校の保護者つながり・・・という関係ですから、これまで、学校行事などで顔を合わせると、挨拶して軽く話す程度の関係でした。
ところが、突然彼女のほうから電話があって、「久しぶりに会いましょう」ということになりました。
彼女は、ちょっとお話するだけでもとても魅力的なオーラを放っている女性です。
外見は、モデルの清原亜紀さんバリの超美人。
おまけに頭脳明晰、所作が美しくて、マナー研修の会社を経営する社長兼講師がお仕事です。
更に、二人の男の子のお母さんとしてもしっかり育児していて、外からみると、すべてを完璧にこなすタイプ。
そんな彼女と、こんな会話になりました。
彼女「ねぇ、宮本さんは、ご主人が脱サラする時、なんて言ったの?」
私 「したいなら、どうぞ、って」
彼女「・・・てことは、ご主人のこと、信じてるってことだよねー?」
私 「そうね・・・。そういうことになるかな・・・。うん、確かに信じてる」
彼女「私、主人のこと信じてないんだよねー」
私 「えっ?どういう意味?」
彼女「別に今まで、裏切られたことがあるわけでもないし、仕事もちゃんとやってくれてるの」
私 「だったらいいじゃない・・・。どうして信じられないの?」
彼女「なんとなく、心の奥底から信じられない自分がいて・・・。
だからこうして今まで仕事を続けてきたのかもしれない。
いざとなったら、この人を食べさせていかなくちゃいけないかもなんて考えながら
会社も経営していて・・・」
私 「そうなのね。
でも、いったい、ご主人のどんなところが信じなくさせてると思う?」
彼女「うーん・・・。あの人、会話が浅いの。
今まで夫婦の会話って、“業務連絡”だけだったように思う。
ご飯を何時に食べるとか、子ども達をどこに連れていくとか・・・。
これから、子ども達が巣立ってしまって、夫婦二人だけになったら、
いったいどんな会話をするのか想像ができないの」
私 「そっか・・・。これからどう生きていこうとか、本当は何がしたいとか、
本質的な話ができないのね?」
彼女「そう。深い話をしようとしたら、『そんな難しい話、世の中の夫婦は誰もしてないよ。
みんなテレビの話題とか、趣味の話とか、夫婦なんてその程度の会話だよ』って、逃げられちゃうの」
私 「いやー、そんなことないと思うけど。うちは結構、深い話するよ」
彼女「でしょ? だから、そういう面で、私は主人のこと、心から信用してないのかもしれない」
才色兼備の彼女から、いきなりこんな悩み相談を受けて、私も面喰らってしまったのですが、世の中の夫婦の皆さんは、いったいどうなんでしょう?