「ヴィッラ バルバロ」(アンドレア・パラーディオ)
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2009-10-28 17:00
「ヴィッラ バルバロ」(アンドレア・パラーディオ)を見る。
パラディオは1560年ころの後期ルネサンスの建築家。
「ヴィッラ バルバロ」はベニスの経済が停滞しているために郊外の開発が必要ということで、
農場付きの別荘(ヴィッラ)というビルディングタイプができた来たのだけれど、
そのプロトタイプとなった建築。
別荘と呼ばずに建築としたのは、
住宅や別荘のような一般的なものが建築と呼べるような代物になったからである。
形の作り方はシンメトリー、比例、モジュールの採用によって、規格化を進めた。
自分の図面を印刷し、他に広げようとして、実際に重宝されたとのこと。
作りも煉瓦積みにスタッコで装飾を施すと言うことで、経済的になっている。
歴史の参照を行うけれども、作り方は現在の技術で簡略化しながら形を作る。
住まいと仕事場、農作業や家畜の世話なども含めて、機能と形態の融合を目指している。
これだけ書くと現在の建築と何ら変わりがない。
ということは、現代の建築の全ての元がここにあると言っていい。
ハウスメーカーのショートケーキハウスも、
パラディオの影響下にあるのではないかと思えてくるのが、恐ろしい。