黒澤明の「蜘蛛巣城」を見る - コラム - 専門家プロファイル

高安 重一
有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
東京都
建築家

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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黒澤明の「蜘蛛巣城」を見る

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「蜘蛛巣城」(黒澤明1957年)を見る。

ハリウッド的かもしれないけれど、やはり大作は映画の醍醐味。

蜘蛛巣城のオープンセットにまず、感激。
これをデザインした人もすごいが、実際に作るって建築行為にゾッとする。
今残っていたら世界遺産になってもおかしくないくらいにかっこいい。

どう撮ったのかと思うようなシーンに、たくさんの鳥が襲ってくるシーンがある。
ヒッチコックの「鳥」よりも先に撮られていると思うけど、不思議な映像。

また、”森が動く”と言う予言が実現するシーン。特撮でなく実現するのがすごい。
同じように、矢の刺さるシーンも素晴らしい。

50年前の作品をそのまま見られるということの感慨にふける。
原作はシェークスピアの「マクベス」とあるが、
改めて歴史の延長に今があるし、今が必ずしも先に進んでいないことを感じる。