心を打つ表現って
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2008-04-07 10:32
ピアニストは関孝弘さんという方で、
長年イタリアで活躍し最近日本に戻って来られたそうです。
チャリティーの目的は、神奈川県にある子供医療センターという病院の家族滞在施設建設のため。
今回が3年目で4回目で、建物完成まで当初10年かかるくらいの計画が、
関さんのピアノの力によってなんと3年で完成!
今後は維持や発展のために継続してコンサートを開催されるとのこと。
関さんのピアノ、これがピアノなの?と思うほど繊細な音がしました。
活躍の拠点のヨーロッパでも、その音色に定評があるそうです。
演目の中で秀逸だったのは、シューマンのトロイメライ
子供でも弾ける単音のシンプルな曲なだけに、音の美しさが際立っていました。
ショパンの葬送行進曲もよかった。
当日のお話にによると、
病院建設目的なのに葬送を弾くことには異論もあったそうですが、
亡くなった多くのお子さんを弔う意味と、
建物が完成した今回で、「死」に終止符を打ち、新たなスタートを、
という想いをこめたかったのだそうです。
彼のピアノの音がなぜ清らかなのか、もちろん技術があることは当たり前。
やはり演奏する側の内面によるのかなと。
写真でも絵でも歌でも同じだけど、
同じテーマや題材を表現しても、心を打つものとそうでないものとの差は
表現する側の魂のありようが大きいのかなと。
最近の芸術家の多くが、一つの手段にとらわれず、多方面で活躍されるのは、
表現したい想いやメッセージがあれば、手段はさまざまに存在するということかな。
うーむ、やっぱり、ハードよりソフトだわ〜(先日の復習!)
何かしたい、という想いがあれば、方法はいくらでもあるってこと。
自分の魂のありようと、表現手段を磨けば、
関さんのように、その表現で多くの人を救うこともできるんだ〜。
すげ〜。
・・・よし、ちょっとでもあやかるべく、当分彼のCDを流して自分をはげまそうっと。