最果てで考える2 - コラム - 専門家プロファイル

敷浪 一哉
有限会社シキナミカズヤ建築研究所 
建築家

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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最果てで考える2

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さて、この根室市。
実は日本で最も国境に近い町なのです。
北方領土と呼ばれる島々は根室市の先にありまして、一番近い島までは3kmほどです。国境はその真ん中にありますから、1〜2km先に国境が見えているすごい町なのです。常にロシアの軍艦がこちらを睨んでいるのが見えます。
この北方領土。
戦前までは日本でした。僕の親族にも、国後島から引き上げてきた人がいます。すぐ目の前に見えているのに、そこへは行くことができない。
そんな、歴史的に重たい町でもあるのです。
政治的にも、ロシアとの交渉の切り札として使われています。
しかし、民間レベルでは交流がありまして、年に一回、島の子供たちが根室にやってきているようです。根室にいる年寄りたちは、奪われたという気持ちがありますけれども、交流を深めた子供たちが大人になったころには、もう少し緩やかな関係が築けるのではないかと期待してます。