デザインの話し その6 - コラム - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2024年04月19日更新

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デザインの話し その6

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最大の違いは主翼のカタチ。残念ながらゼロ戦の主翼の形状はこの写真からは殆ど監察出来ませんが、主翼の前縁が胴体から翼端に行くに従って後ろの下がっていきます。これは主翼に座席を乗せる為に重心を考えた措置です。隼は主翼の前縁は一直線です。こちらの方が工作が簡単で強度が出やすいのです。
又500Kmを超える高速になると、旗がたなびく様に震える現象(フラッタ)が発生しますが、前縁を一直線にする事によりフラッタの発生を抑える事が出来るのです。ゼロ戦はモノコックにしてしまった為に、フラッタが発生し試験飛行の最中に何度も空中分解を起こしました。それを解消する為文字通り血の滲む努力がなされました。翼の表面に張るジュラルミンの膜の厚みを少しずつ変えて行き、翼端に行くに従って翼を少しずつ捻り込む事により、フラッタの元凶となる表層面の乱流を抑え込んだのです。

こうして完成した二機は大戦初期は世界の傑作機として連合国の戦闘機を凌駕しました。

似たような機体でも詳しく調べると大きな違いがあり、工業デザインの場合それが性能に大きく影響されるのです。
感性ばかりが重宝される今のデザインの世界に一石を投じる事になれば幸いです。
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