- 村上 治彦
- 一級建築士事務所 村上建築設計室 代表
- 東京都
- 建築家
絵本 『ちいさなおうち』
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2007-02-10 01:04
「子どもだからこそ、良質なものを」という親の願いですね。
子どもの頃から「住環境」を身近に考えていくことはいいことです。
ただ、くれぐれも親の勝手な楽しみとならないように。
子どもと共に、自分の空間作りを楽しむようなアプローチであって欲しいと思います。
さて、絵本の中にも「家」を題材にしたものがあります。
子どもと一緒に「住環境」を考えるきっかけとして、読んでみてはいかがですか?
『ちいさいおうち』は、長年のベストセラーですので、
読んだことがある方も多いでしょう。
豊かな自然の中でのんびりと過ごしていた「おうち」が、
急速に広がる都市に飲み込まれてしまうお話です。
近代都市文明へ物申す、奥深い一冊です。
このような人間本位の街づくりは、今もなおどこかの街で行われています。
その便利さの裏側にある「悲しみ」をこの本は描いています。
主人公の「ちいさいおうち」に表れる、
喜怒哀楽の表情を見比べながら、ぜひ読んでみてください。
(あ、くれぐれも子どもに対して説教くさくならないようにね。)