自我=建築
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2006-12-29 13:27
日本は「みうち」というテリトリーを作り「受け入れ」体制を形づくってきました。何か自我の危機が生じた場合「みうち」が庇い、助けるという構図です。
政治がもっとも象徴的です。ずっとこの流れで日本を牽引してきたのだから当然です。でもこの構図が壊れていることは、よほど鈍感な人でないかぎり、気づいています。知っていて止められない。
この二重性をカバリングできるタフさがないと、いまの日本は正直しんどい。ナイーブな感性だとおいていかれる。でもいきなり自我=個というのは「欧米か!」ということになります。事はそんなに単純ではありません。
住宅を設計することは、多かれ少なかれ、いつもこの二重性と向き合うことになります。向き合うことで、住宅に住む人の求めている深層のところが見えてくる気がします。