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須永豪・サバイバルデザイン 
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舘 智彦
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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「おーきいテーブルが一枚あれば、食事・調理・宿題・パソコン・団らん、みんなできる」
それはかつてのモダンリビングの幻想で、終わったこと扱いなのかもしれないけど、
そのテーブルが分割できて自由に移動できてたら、違ったかもしれない。
日本人はもともと生活に『固定』の概念がない。
戦後の欧米化で個室が出現したけれどうまく機能していないのは、
必要に応じて襖で仕切り、ちゃぶ台を立て掛けて布団を敷く、
そのDNAは簡単には抜けてないということだろう。
でももしその大テーブルが小学校での給食時間のように、
集まったり離れたりしながら用途ごとに変化できれば、
包丁とノートパソコンが同じテーブルに同居する不具合は無くなる。
自分のテーブルが持ち運べるサイズなら、
夕食のあとは自分のコーナーへ移動して恋人にメールも打てるだろう。
今設計中のリフォームで連結・離脱できる大テーブルを計画していた。
ダイニングとキッチンは既存のがあるので関連させてないが、
ホールの中央にプリンターなんかが載ったコアになるテーブルがあり、
家族は4人それぞれミニテーブルを所有し、
コアにくっ付いたり、自分の好きなコーナーに移動したりする。
本棚のそば、窓のそば、吹抜けのそば、コアとサテライト。
最近、建築用語で『集合と離散』というのを知ったが、それ。
集まったり離れたり。
そういえば、最近話題の建築は集合してて同時に離散しているなぁ。
T-house・森山邸・梅林の家。
『団地世代』というコトバが思い浮かぶ。
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森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう