西沢立衛の森山邸 1
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2006-11-25 00:00
なんと幸せな建築!!
これは、写真と図面では、ぜーんぜん伝わらないなぁ。
最先端建築を否定する人は多い。
多くは「居心地を犠牲にして、ひたすらキレイに見えるものを作るというのはいかがなものか」という主張で、
僕も今回体験するまでは「これはちょっと・・・」という思いで写真を眺めていたが、
いやいや、こんなに素敵で愛らしく、居心地の良さに時を忘れてしまう建築は、ちょっとない。
昨今の透明建築・白箱建築には「澄みすぎていて魚の住めない湖」に似た怖さを感じることがあるが、
(妹島和世の小さな家は怖かった)
西沢立衛の森山邸には昭和の路地裏に通じる愛があった。
東孝光の塔の家におじゃまさせていただいた時以来の、愛ある温かさに満ち満ちた建築だった。
西沢立衛というひとはアタマのいい人なのかと思っていたが、
実作を体験してわかったのは、スケールの感覚と美意識が抜群なのだ。
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう