マフラーの運命
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2006-02-24 20:00
先日、久々に実家に帰りました。帰り際に母が、寒かろうと手編み風のマフラーを取り出し、「これしていきなさい」と言います。しっかりとした手編みのマフラー。毛糸も見るからに上等で、思わず「いいの?」と聞くと、母は茶目っ気たっぷりにウインク。
「これね、○○ちゃんが学生時代に付き合っていた元彼女からのバレンタインマフラーなのよ」と。○○ちゃんといえば、もう一家を構える立派過ぎる大人。その○○ちゃんのお母さんから私の母親が譲り受けたものだそう。
それにしても、と私は首の周りに妙な暖かさを感じながら思うわけデス。
学生時代の彼、まー君は、私が死に物狂いで編んだサマーセーターをとっくに捨てたと言っていた。それに比べれば、このマフラーはなんと恵まれていることか。
気の優しい○○ちゃんとその母親。曰くつきのマフラーを喜んでもらい、娘にしていけという私の母親。寒さには勝てず首に巻いて帰るその娘。これらの登場人物がめでたく揃い、元彼女のマフラーは20年経っても現役なのです。スゴイ。