実力を超えていく幸せ
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2006-02-22 19:01
朝の家の床を塗りに来ています。
当初は建て主さんに塗ってもらうはずでしたが、
工程の都合と建て主さんのお休みが合わず断念。
じゃぁ建設会社の塗装屋さんにお願いを、と思いきや
「ウチの塗装屋さん、ちょうどいま別の現場で忙しくさせちゃってるからなぁ・・・」と、
つれないお返事。
というわけで、ワタシ&カミさんで休日返上でオイル塗り。
コドモはジイジと動物園。
バアバは川に洗濯に・・・。
自営業は、仕事がある時に無理してでも頑張って働きます。
さてさて、今日はもうひとり友人が現場に来ていました。
キッチンの流し台を作ってくれた桃ノ木製作所さんです。
彼とは今回が始めての仕事でしたが、
・・・やってくれました。イイ仕事。
僕はこの朝の家で、サバイバルデザインにとっての「ベスト・スタンダード」な仕様を作ろうとしてまして、
キッチンも相当悩んで改良に改良を加えて設計していました。
「若い設計屋だから、ま、こんなもんでしょう。これからが楽しみね。」じゃなくて、
もう今すぐどこへ出しても恥ずかしくない、ベストスタンダード。
完成された回答を。(お、大きく出たね)、ね。
それを、桃ノ木くんはこちらの描いたものを上回るカタチで、
モノとして実現してくれました。
いやぁ、タマランね。
自分のしたイメージが、人の手に掛かって、もっと良くなっていく喜びって。
設計屋には常に、「自分じゃ作れないもどかしさ」ってのがついて廻りますが、
今回は、「成果物が自分の実力を超えていく幸せ」でした。
次回からもきっと彼にお願いすることになるでしょう。(断られなければ、ね。)
桃ノ木製作所というカワイイ名前の金属加工屋さんです。
どうぞみなさん御贔屓に。
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう