日本の伝統色 - コラム - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
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閲覧数順 2024年04月23日更新

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日本の伝統色

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■2006.01.30(mon)
日本の伝統色』『フランスの伝統色』『中国の伝統色』
欲しかった色見本帳を手に入れた。
それぞれ約300色ずつ。
各色の名前とその由来が書かれていて、
喫茶店のコーヒー回数券のように、ミシン目からピリピリと切り取れる。
自分の仕事用とコドモの遊びように1セットずつ、
ワサッと色のチップを作ることにした。
ピリッ、ピリッ、ピリッ、ピリッ、ピリッ、
無心で機械的に切り取り作業に没頭していると、
頭は勝手にいろんなことを想像する。
日本の伝統色って淡いのかなと思いきや、けっこう濃い色が多い。
中国は皇帝とか王宮とかのイメージがあるので派手なんじゃないかと思いきや、
意外にどの色もくすんで、泥っぽい灰色がかっている。
フランスは、表現豊かな鮮やかさ。
色と色の相性が、
どれとどれを組み合わせても、バッチリきまる
カラーを熟知しているような色の作り。
この違いは、なんでだろう?
その地域ごとの土の色の違いなのかな?
焼き物の色?
料理の色?
食材の色?
植物の色?
花の色?
布の色?
染料の色?
草木の色。
色について、その由来を考えていると、
日常の普通の生活の中で見飽きるほど見てきたものに、
それぞれ名前が付けられ、
『色』という「モノから離れた表現」として独立した概念になっていったのだろう。
たとえば「鮭の色」と言っても
それをマリネで食べているか、塩焼きで食べているか、
調理法の違いで馴染みの色は変る。
そうかぁ・・・。
色ってヤツには文化や歴史がそのまま映し出されているんだ。
たったこれっぽっちの色見本帳だけど、
山のてっぺんで満天の星を眺め、宇宙を感じるように、
目では見えないその向こうに、壮大なロマンがあるよ。
ちょっと・・・・・・見せたいなぁ。
だれかに、この面白さを見せたいなぁ。
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森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう