暗闇体験
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2005-11-21 04:52
ダイアログ・イン・ザ・ダークで暗闇体験をしてきた。
参加者ひとグループ7人が、視覚に障害のあるリーダーに引率されて、
小一時間の真っ暗闇体験。
(ここでは『視覚障害者の大変さを理解しよう』なんてことは書きませんが)
率直な感想、すごくすごく楽しかった。
小一時間で終わってしまったのがとっても残念。
そして、(これが不思議なのだが)なんだか気持ちよかった。
真っ暗にしてお風呂に入っているときも、魂を休めているような心地よさがあるが、
あんな感じで、もっと気持ちがいい。
闇の宇宙を漂い泳いでいるような感じ。
目の前5cmに自分の手をかざしたってさえまったく見えない、本当の真っ暗闇の中で、
用意されたコースを声と杖を頼りに恐る恐る歩きながらいろいろなことを体験していくのであるから、
もちろんドキドキする体験ではあるのだが、同時にすごく気持ちいい。安らいでいる感じ。
「視覚って、無けりゃ無いでべつに悪いもんじゃない」という気がしてくる。
(もちろん、こんな幸せな暗闇体験ができたことは、
これがイベントであり安全が保証されているというバックがあっての安心感でもあります。
視覚障害のあるかたの人生のそれとは全然違うものでしょう。
あくまで、イベントでの小一時間のお試し暗闇体験で、これは、視覚がちゃんとある人の贅沢な遊びです。)
真っ暗闇をしばらく体験していると、目が見えてないってことにもじきに慣れてきて、
耳と鼻と皮膚で、「感じよう」とするようになる。
目が見えていたときには描けなかった像が、
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このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう