建築と環境と - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

安田 和人
和建築設計室 代表
建築家

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対象:住宅設計・構造

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さて、エコについてですが、建物を造るということは少なからず環境を

破壊しています。

生活するスピードが速くなるにつれ、環境については破壊される期間も

早くなってきています。

 

では、今からの環境対策についてどのように考えていくべきでしょうか?

私が考えるエコとは、他の方が提唱するものとは少し違うかも知れません。

私は、最近流行りのエコロジー対策はにわか対処のような気がして

ならないのです。確かに、実行することが大切であり、なかなか難しい

ことだとは思います。

しかし、今の社会ではもっと根本的な部分を考え直さなくてはいけないように

感じます。

 

それは誰でもできること。「周りに目を向けること」からです。

北極の動物たちのため。これも立派な環境に対しての取り組みです。

がその前にまず自分のまわりに目を向け、周りの人のことを考えることができて

初めてエコロジーが始まるのではないのでしょうか?

エコと聞いて、私は生まれ育った田舎を思い出します。

特にソーラーシステムを導入しているわけでもありません。

単純な田舎です。

 

でもそこには古より伝わった環境サイクルというものがありました。

そして、私もすでに三十路を越えましたが田舎にはいまだに幼かった

頃の風景が残っています。何も変わらずに。

実際には現代社会とはかけ離れて、不便極まりない場所ですが

その不便さを当たり前とする部分が「エコロジー」ではないか?と

考えます。

誰しも便利が一番!でしょうが、本当のエコとはある程度不便な部分

を持たないと意味がないように思います。

建物を長く持たすにはある程度の隙間が必要です。

それを証拠に正倉院は古くから木の収縮を利用した換気システムによって

数千年の時を刻んできました。

今の時代は「自分のため」が多すぎるように思います。

もう少し自分のことよりまず自分の周りから。

そう考えることがエコにつながっていくのでは?と思います。

 

まったくもって、ソーラーシステムやCO2削減問題について関係の

ない話かも知れませんが・・・

いきなり難しい言葉を並べるよりまずは気持から。

これが当事務所の考え方です。

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