民主党マニフェスト2010(5、まだ実現できていないこと) - 決算対策・税金対策 - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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民主党マニフェスト2010(5、まだ実現できていないこと)

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税制改正 2010年参議院選挙マニフェスト

昨日検討した、民主党政権のこれまでの取り組みに続き、今日は、

「まだ実現できていないこと(引き続き取り組みます)」について。

 

わずか5項目しか掲げられていない「まだ実現できていないこと」

ですが、税財政については、以下の3点が指摘されました。

 

<借金が収入を上回った予算>

2010年度の予算は、税収が急落したこと、ムダづかい根絶が途上にある

ことから、昨年度に続き、借金収入が税収を上回る異例の予算となりました。

<暫定税率廃止>

ガソリン価格が比較的低価格で推移していたこと、税収の急落、環境への

配慮などから、ガソリン税などの暫定税率の水準を維持しました。

<高速道路無料化>

高速道路の原則無料化は、温暖化や関係する公共交通機関への影響などを

検証しながら慎重に進めることとしたため、2010年度における無料化の

区間は限定的なものとしました。

 

 

自動車関連諸税における暫定税率廃止と高速道路無料化については、

衆院選マニフェストの根幹にかかわる問題でしたので、

 

できないじゃないか!

 

と言いたいところですが、マニフェストは4年間の約束ですので、

しっかりと実現に向けて取り組んで頂きたいところです。

暫定税率を環境税へシフトするだけであれば、麻生さんが言っていたことと

同じになってしまいますから、民主党らしい変革を期待したいところですね。

 

また、ギリシャ危機からもわかるように、赤字国債乱発がまかり通る

時代ではなくなっているだけに、借金が税収を上回る身の丈に合わない

財政は世界から信用されない時代です。

ムダの排除の徹底を図り、埋蔵財源の洗い出しを徹底的に行わなければ、

衆院選の時に、「財源は見つかる」と言い続けたことが嘘になってしまう。

菅首相にはみごとな手腕を発揮して頂かないと国がもたない危険性が

あるだけに、何とかして頂きたいところだ。

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