- 中山 幹男
- 株式会社A&Mコンサルト 代表取締役
- 大阪府
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
先日、クライアント先の執行役員の方と経営の考え方をお話している時に基礎と応用という話になった。
サッカー、ゴルフ等どんなスポーツでも試合に出るまでに徹底的に基礎練習をして腕を磨く。中途半端な基礎練習では実際試合に出ても勝てない。
経営もこれと同じで、基礎ができてきない企業は何をやってもうまくいかず収益がでない。
経営の基礎→典型的なものはPDCAサイクル・5S等
計画を立案し実行し、計画との差異を確認し、そのGAPに対策を実施する。当たり前の事であるがなかなかこれができていない企業が多い。計画を立案し、実行するまではいいがチェックができず、やりっぱなしで、結果として計画が達成できない場面を多々見る。
多くの企業で経営幹部が集まって経営計画の進捗管理をしているが、売上数値、利益数値等の計画との数値の差異確認だけで、なぜこのGAPが発生しているのか、その為にどんな手を打つのか議論できていない場合が多いと感じる。
基礎(PDCAサイクル・5S)ができていない事務所、工場は不良が多く、経営状態も悪い企業が多い。
事実、以前に中国の家具関係の工場を指導したが、最初に訪問した時は5Sが全くできていなく、非常に汚い企業で、不良・クレームが多発していた。ところが、半年かけて5S活動を徹底的に実施したら不良が減り、品質レベルがあがり工場の収益性も良くなった。まさに5Sによって基礎体力が上がったのだと思う。
ちなみに中国では5Sの内「躾」の言葉がなく、「教育」に置き換え4S1K活動にした。
またこのほかに経営活動で必要な基礎的に実施すべき内容は多々あると思う。経営コンサルタント業をしている中で、見せ掛けの経営手段法を指導するだけではなく、
常に基礎ツールを大切にして今後も活動していきたいと思う。
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