児童英語講師養成講座について　(2)

それでは今回はまず「子供英会話スクールが母体で開講している養成セミナー」についてお話をしたいと思います。

まずはいくつか具体例をご紹介します。

例１；「子供英会話のミネルヴァ」が開講している「こども英会話講師養成スクール」

期間；3ヶ月または6ヶ月コース（通学）

費用；20万円弱

特徴；

実際に英会話スクールを運営している会社が行っている講座なので、子供との接し方や教材研究、保護者との対応の仕方などにも力をいれていて実践的。また、卒業後はミネルヴァ直営のスクールへの推薦も行われるということですが、卒業者の何割が就職できるのかは不明です。ちなみにミネルヴァの日本人講師はパートタイムで時給1,200円～です。

契約社員（月70,000円～）という形式も若干あるようですが、こちらは教室運営や募集活動などにも大きく時間と労力を取られると思ったほうが良いでしょう。

例２；「ラボ･パーティ」が開講している「ラボ小学校英語インストラクター養成講座」

期間；3ヶ月（通信）

費用；53,000円

特徴；

40余年の英語教育をもとに開発したラボ教育センターの小学校外国語活動・指導用教材。

音声CD付の名作絵本教材プラスDVD教材。

DVD教材の理論編は、小学校外国語活動の歴史的背景や、小学校英語活動などの講義。

演習編では、小学校で「英語の歌と物語のワークショップセット」を使った「英語活動」授業を紹介。ヒューマンアカデミーの通信講座として販売されているものなので、修了後にラボパーティの講師への道が約束されているものではありません。

上記のほか、あまり大々的には宣伝されていませんが、小さな個人経営のスクールなどでも養成講座を開催しているところがあります。料金は3万円～10万円程度というところが多いようです。

子供英語教室が開講している養成講座の特徴は「父母とのかかわり方」「クラスコントロールの方法」などより実践的な内容が多い点だと思います。

実際、どんなに英語力や指導力があっても保護者との折衝がうまく出来ない先生にはレッスンが任せられませんのでこの項目は重要です。

私などは、とにかく実践第一主義ですので、いっそものすごーい安い養成講座をとりあえず受講したらあとはボランティアでも何でもよいので子供に実際に接してみることをお勧めします。

例えばドラマメソッドで有名なMLSでは、頻繁に幼児クラスのアシスタント（パートタイム）を募集しています。

時給はちょっとアレですが（コンビニ店員並？！）割と門戸を広く募集していますので、こうしたところで勉強をしてみるのも手だと思います。

あるいは、公文式の先生のお手伝い（採点係）でも、児童館のお手伝いでもいいです。

英語でなくてもよいので、まずは子供と接してみるというのがポイントです。フリータイムなどにこっそり（？）そこにいる子供さんに英語レッスン指導の練習相手になってもらっては如何でしょうか？

喜んで相手をしてくれると思いますよ！