成功と失敗のバランス感覚が人を作る - IT人材・マネジメント - 専門家プロファイル

小笠原 宏之
IT・インターネット戦略のオガコムジャパン 代表取締役
千葉県
ITコンサルタント

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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成功と失敗のバランス感覚が人を作る

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知財・人財戦略 モチベーションアップ

プロジェクトを成功さたいのは当然ですが、全てが成功するとは限りません。
失敗する確率の方が高いと言えるでしょう。
ただ、失敗にも種類があって、次につなぐための失敗、そして後のない失敗
があります。はじめから失敗しても良いなどと考えないものですが、実は
その様な想定も大切です。
 
人を育てる場合、どれだけ多くの失敗を許すかで最終的な成功への期待値も
高まります。最近、小手先の企業教育で会社に都合のよい失敗の無い人材を
作ろうとしています。彼等は直ぐにリスクから語りだします。
確かに、お客様に迷惑をかける行為は避けなければなりませんが、時には
大きな失敗を経験させることも重要です。
経営者として、上司として部下の失敗をどれだけ見守れるか、そのバランス
感覚が組織を強くします。
 
最近、叱られ慣れていない社員が多いと聞きます。嫌な事があれば、直ぐに
仕事を放棄し、転職を考えます。企業側も、社員に期待せずマニュアル通り
動くロボットの様な人材を求めます。この様な経営者と従業員に信頼関係が
生れるはずはありません。
 
社員の成長を心の底から願い、失敗に対してしっかりと叱り、そして任せる
経営者と、自分の失敗を見守ってくれた経営者の度量の大きさを理解し、
次のチャンスに積極的にチャレンジできる社員の間には強い絆が生れます。
 
人材から人財を生む。人材を人罪にしない。この心が企業には必要です。
効率化ばかりに走った企業経営を見直す時期に来ていると強く感じます。
 
最後に、失敗を仕組み易いプロジェクトは何か。それは情報システムです。
企業経営の効率化を考え、プロジェクトマネジメントも体験し、そして
第三者的にあるべき姿を描けるからです。よく企業の中で情報システム部門は
日陰の仕事と思われる経営者もいらっしゃいますが、実は期間限定で最も優秀
な人材を情報システム担当に起用し、本業では許され難い失敗も大いに認め、
そして、社内全体の情報の流れを掴ませてから、本業の前線に送り込む。
この人事戦略が、企業を活性化する起爆剤となります。
私がフォローを致します。是非試してみましょう。

 

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