- 福島 隆史
- (株)サステナビリティ会計事務所 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
(はじめてALL Aboutのコラムに投稿してみます。)
「CSRはもう死んだ、これからはサステナビリティの時代です。」、と、
最近数回、耳にしました。
その意味するところって、皆さんどう受け止められますか?
CSRとは、企業の社会的責任、
企業が社会から求められる期待に応えていくことです。
一方でサステナビリティとは、持続可能性、
社会全体と企業自身の双方に関連づけて用いられます。
これら両者は、とても近い概念ですが、もちろん違いがあります。
いや、、かなり大きな違いをもってきた、といったほうが、
今日お話する内容をご理解いただきやすいかもしれません。
一年ほど前、私はアメブロの「CSRエピソード」で、
CSRよりサステナビリティのほうが環境色が強い性質を持つものです、と、
解説したことがあります。
http://ameblo.jp/sustb/entry-10252991537.html
でも、、上述のような、CSRはもう死んだ、これからは・・、
のような場面で語られる際の両者の違いにおいて、
これでは全く説明できたことになっていません。
両者の違い、それは、、
サステナビリティについて、企業自身のサステナビリティを強調して考えると、
明確になってくるように思います。
その企業の財務面での業績向上につながるかどうかになんて、
関係なく取組むのがCSR、
つながるようなことに取組むのがサステナビリティ。
別の言い方をするならば、
社会的なコスト負担をするだけでもいい、と考えるのがCSR、
将来的に企業にベネフィットが返ってくるのを強く期待するのがサステナビリティ。
というか、それを目指すのがサステナビリティ、なのでしょう。
企業は絶対的に、収益を上げ続けなければなりません。
聖人君子的なこと、かすみを食うようなことのみではもちろんダメ、
赤字を垂れ流しては生きてはいけません。
そういった両者の意味の違いを前提として、
冒頭でお伝えした言葉は、語られているように思います。
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