
- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
ケンカの一本道~夫婦喧嘩を防ぐために
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家族問題研究家のジョン・ゴットマン博士によれば、
喧嘩に至る道は、ワンパターンしかない、とのこと。
喧嘩の一本道とは?
喧嘩の一本道とは、批判 → 防衛 → 見下しだという。
ワンパターンが分かっているなら、この流れに乗らないようにだけ気をつければよいのです。
喧嘩防止策は、大きく分けて、以下のみっつ
・批判をしない
・批判されても、防衛をしない
・いかなる場合でも、見下しをしない
喧嘩防止策その1:批判の代わりに苦情を言う
喧嘩防止の第一歩は、批判をしないことです。
まず大前提として、「相手を批判しない」ことと「言いたいことを我慢する」ことは全く違うということを理解しておく必要があります。むしろ、言いたいことをずっと呑み込み続けると、我慢の限界に達したときに「今日こそ言わせてもらうけどね!(ものすごい構えた感じで・・・)」と、流したはずの過去のことまで言い出すという、悪い態度になってしまいます。
そうではなくて、批判の代わりに「苦情」を言うことが大事なのです。
批判:「あなたは冷たい」「あなたの言動はおかしい」「あなたはだらしない」など、基本的に主語が「あなた」になっているものです。
苦情:「あなたのその態度で、私は傷ついた」「あなたが部屋を散らかすから、私はうんざりした気持ちになっている」など、基本的に主語が「私」になっていて、かつ、できれば自分の「気持ち」を表現しているものです。
喧嘩防止策その2:批判を受けたときに防衛しない
批判されたときには、一旦は相手の言葉を受け止める必要があります。
「そうなの。あなたから見て、私は感情的に見えたのね。」
そのあとは、その批判が正当か不当かを判断します。
正当なら、勇気を出して認めます。
「確かに、そうだったかもしれない。」
不当なら、キッパリと否定します。
「私は、そうは思わないよ。あのときは、必要なことをちゃんと言葉にして伝えました。
腹が立っていたのは事実だけど、そう言葉で伝えたし、当たったり、責めたりはしていません。」
喧嘩防止策その3:いかなる時にも相手を見下さない
なお、いかなる時にも「相手を見下さない」というのは、何よりも重要なことです。
「おまえは自分の感情もコントロールできないのか。」
「あなたは、思いやりがない、冷血人間よ。」
など、相手を貶める発言は、厳に慎まなければなりません。
苦情を言い合えれば、喧嘩は必要ない
カップルは喧嘩するものと思っている人も多いようですが、私はそうは思いません。
お互いに不満や辛い気持ちを表現し合うことは、絶対に必要です。でもそれは喧嘩しなくても出来ます。
お互いに苦情を言い合い、それをちゃんと聴き合うことができれば、喧嘩は必要ないのです。
そしてもしも、苦情を言っても聴いてもらえない。相手の苦情を聴きたくもない。そういう状態にあると気づいた場合は、お互いに苦情を言い合えない関係こそが問題だと気づいて下さい。そこを直さない限り、永久に喧嘩は続くでしょう。
お互いに、言いたいことを、相手を傷つけずに言い合えるようになり、それを受け止め合えるようになれば、喧嘩はあまり必要ないはずです。風通しがよく、とても快適な関係が築けます。ぜひそれを目指して下さい。
なお、さらに詳しい情報は元記事(ケンカの一本道~喧嘩に至る道はワンパターン)をご参照下さい。
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