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●性能基準で建てると・・・

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●エコノミーなエコロジー ★次世代省エネ基準をローコストに
[性能基準]には施工マニュアルが無く、使用する材料や方法は思いのままで、設計の自由度は飛躍的に増します。
各々の家に対し断熱性能の指針となる熱損失係数(Q値)、日射取得量の指針となる夏期日射取得係数(μ値)、気密性の指針となる相当隙間面積(C値)をチェックする事により、次世代基準値を満たそうとするものです。

Q値(kcal/?・h・℃)
屋内外に1℃の温度差がある時、1時間に建物の延床面積1?当たりに出入りする熱量のこと。
これを基礎・外壁・屋根・開口部の全てについて計算し、総和を表面積で割った値がQ値となります。
一概に関西地方では、2.7以下が次世代省エネ基準の指標とされています。

μ値
建物内に侵入する総日射量の平均値を、建物がない場合の値との比率で示したもので、値が少ない程夏涼しい家となります。関西地方では0.07以下が次世代省エネ基準の指標となっています。

C値(c?/?)
建物の表面積にある隙間の総量を床面積で除した数値で、これも低い程隙間の無い家といえます。
関西地方では、5.0c?/?以下が次世代省エネ基準の指標となっています。

これだけの事を確認できれば、マニュアルにこだわることなく、自由な材料・施工方法を用いる事が可能になります。
Q値・μ値は計算で根拠を確認しますが、C値は実測で結果を検証します。

個々の家の条件に従って設計するわけですから、施工の簡略化が図れローコストになります。欠点は熱損失計算等の設計が面倒で、施工にもマニュアルが無い為、監理がしっかりしていないと、所期の性能を得られない事です。
しかし、逆に云えば、監理者さえしっかりしていれば、気密住宅に精通していない職人さんでも、簡単に施工出来てお財布に優しい住宅になります。

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お施主様の住まいリポート(2008/01/09 10:01)