- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
湯川博士がノーベル賞を受賞するまでの人生を回顧してみると、大きな転機が何度かあったそうです。
その最初のきっかけが、中学生時代の林間学校。
当時、お寺の本堂で寝ることになり、〔蚊をよけるため〕二人一組で蚊帳〔かや〕に入ることになったそうです。
そこで先生から「誰とでもいいから友達と二人組になれ」と言われたのですが、〔このクラスの人数が奇数だったため〕湯川氏が一人だけが余りました。
彼は友達づきあいが苦手で、誰からもペアになることを求められず、また自らも声をかけることができなかったのです。
この時の孤独感、挫折感が、「自分は学問に生きよう」と大きく心に誓う体験になったといいます。
その後も“物理学の研究”へと導かれる、いくつかの節目となる体験があるのですが、
どれも、一見マイナスに感じられる挫折体験です。
しかし、それを腐らずに、プラスに解釈して受け止めた結果、人生の最後に成功が待っていた・・・というわけです。
こう考えると、一見、マイナスな出来事というのは、良い転機だといえます。
だから、近視眼的になって落ち込んだりせずに、人生を長いスパーンで見てゆったり構えることが大事だなと感じさせられました。